ナローバンドUVB療法とは、乾癬、白斑、掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎などの治りにくい皮膚疾患に対して有効な最新の光線療法であり、近年大変注目されています。
これは中波長紫外線(UVB)のうちで治療効果の高い有効な波長域だけを照射する治療です。これまでのUVB療法では波長域が290~320nmの紫外線を照射していましたが、この治療ではこのうち治療効果が高く、副作用が少ないとされるごく狭い波長(311±2nm)の紫外線だけを照射します。各種紫外線吸収剤の内服・外用は必要なく、治療後の遮光などの生活上の制限の必要もありません。これを1週間に1~3回、患部に適切な量の照射を行います。治療時間は肌質や治療範囲によって個人差がありますが、ほとんどの方は10分以内の短時間で終了します。
当院の特徴として、クリニカル・サプライ社の全身照射型ナローバンドUVB照射装置を1台、部分照射型ナローバンドUVB照射装置を2台と、合計3台の照射装置を導入しています。
適応疾患は、尋常性乾癬、尋常性白斑、掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎などです。
当院では、病気の種類やその症状の程度に応じてナローバンドUVB療法の適応があるか診察で判断し、適応があるかたには、この治療を併用して上記の治りにくい皮膚疾患の治療にあたっております。それぞれ、従来の治療法で効果が少なかった方でも大きな治療効果が期待できます。
詳しくは診療担当医に、お気軽にご相談ください。
ナローバンドUVB療法は、健康保険が使用できます。